労務の劇薬/Blog版                                                               


2006年11月10日(金):タウンミーティングとか諮問委員会の本質

毎度報道ネタで何ですが・・・

タウンミーティングでやらせがあったとかで騒いでますが、あんなの当たり前。
役所の思い通りに進むように、事前に想定問答集を作り、役所の腰巾着の住民に質問を依頼するんです。
ただ、現職の公務員とかだとヤバいので、以前に役所とかかわりのあった人、民生委員とかPTA役員経験者とか元役人とか、役所の意向を理解できるような人に依頼するんです。

もし、事前に何もしないと、質問ナシの盛り上がらない催しになったり、逆に反対意見噴出で収まりつかなくなったりしてしまいます。役所が最も恐れるのは、左巻きの輩に騒がれること。それをブン屋にネタにされたりするともう大変。思惑と反対になりかねません。

いわば生活の知恵。似たような事例は、いわゆる役所がつくる××諮問委員会もそうです。ていうか、これが直系なんですが。

かつて労働省でとある委員会の事務局やってたことありますが、役所の思い通り勝手に進めると「民主的でない」とウゼー奴らが横槍入れてきます。そのため、学識経験者とかの民間人を入れて「民主的にやりました」との既成事実を作らねばなりません。
別に諮問委員の連中は専門家でなくていいんです。むしろ造詣あっては困るくらい。役所の方針にたてつきますからっ。

そういった、見かけ上であっても専門家集団が答申したので、役所が受け入れたとのスタンスです。ちょいとややこしい問題になると、必ずと言ってよいほど委員会を作ります。

当然、会議の進捗は役所(事務局)主導。結論先にありきで進めます。ちょっとでも変な方向に行きそうになれば、事務局が修正の働きかけをします。

でも、たまに委員長が偏屈だと大変。役所の意向と異なる結論出されるとたまらないので、色々圧力かけます。
時折、新聞等で委員長が辞任したなんてのは、ほとんどこういう事例。
ともかく役所としては、思い通りの結論が出てシャンシャンで終わればそれでよし。

シャンシャンと言えば民間でも同じです。大企業の株主総会が端的な例。
質問はまず出ませんし、出せないように仕組んでます。
総会に参加されたことのある人はご存知でしょうが、10時の開催間際に会場に入ると、空いてる席は最後部。
実は9時頃には社員株主(その会社の社員)が前列を埋めてしまうんです。
議事途中で「了解」とか「意義なし」とか叫んでるのは社員株主。声の大きい社員が選ばれます。
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