◆マンマシーンデータ:ガウッサ
性能諸元
UM-190A | UM-190B.I | UM-190B.II | |
開発コード | L.13/38 | L.13/41 | |
頭頂高 | 19.8m | 19.8m | |
全高 | 19.8m | 19.8m | 20.9m |
本体重量 | 24.8t | 24.8t | 31.0t |
全備重量 | 40.1t | 40.1t | 53.2t |
ジェネレータ出力 | 4120kw | 4120kw | 4700kw |
スラスター総推力 | 4680kg | 6110kg | |
センサー有効半径 | 1850m | 2200m | |
装甲材質 | ガンダリウムコンポジット | ガンダリウムコンポジット |
武装設定
小説版2巻口絵
- ビームライフル・・・右腕の上腕部にマウントされている。貴金属粒子を高速で撃ち出す。
- サンド・バレル・・・砂状の重金属粒子をつめこんだ弾丸。対マン・マシーン用に開発された散弾
ホビージャパン91年3月号「ガイア・ギア2D&3Dファイル」インスト
MBR-196 メガビームランチャーUM-190B.II用と同時開発された新式のメガ・ビームランチャー。
メガ・コンデンサーを内臓しており、長距離射撃には不向きだが破壊力はハイメガキャノン並である。連邦軍の規格に統一されているので当然他のマンマシーンでも使用可能。威力のわりに使い勝手がよいため、ホンコンマハの新型機ギッズ・ギースの標準装備としても採用されている。
搭乗パイロット
小説版
- ジョナサン・リーヴ(2巻8章)
- アフランシ・シャア(2巻8章)
- ガミアン・ヘーゲリック(4巻7章)
- ギュラーム(4巻7章)
サウンド版
- ウォン・ロー(3話)
- レイ・チャン(5話)
- チョウ(5話)
- リン(5話)
- ジャン・ウェン・フー(6話)
- ジョー&クリシュナ(10話)
- メッサー&レエ(10話)
使用状況
小説版
連邦軍・マハで一般的に使われているマン・マシーン。クリシュナ救出とアフランシたちを回収するためにヘラスに侵攻したガイア・ギアαに対抗するべく出撃した駐留連邦軍のマン・マシーンもこの機体であった。そのうちジョナサン・リーブの乗る18番機はアフランシによって鹵獲され、3機の同型機と交戦した後に31の2乗へ移送された。メタトロンがクリシュナ奪還作戦のためにヘラスに迫った折には連邦側から十数機、マハ側からもマハ・ゲイジスと共に6機が発進していた。また政治犯釈放の証拠撮影のため、報道用の機体もその中には存在していた。地球降下作戦の折にはブロン・テクスターと合わせて30数機の機体がマハ・ゲイジスの艦隊に投入され、エアフォース部隊の掃討のほか十数機が出撃したり、メッサーらの追撃(ブロン1+ガウッサ5)やリエージュでの戦闘(ブロン1+ガウッサ2)などではウルの乗るブロン・テクスターと編隊を組んで攻撃した。量産タイプだけあり、ギッズ・ギースなどの高位機と比べると遅れをとり、空中模擬戦では3分ともつことはなかった。(初出 2巻8章)サウンド版
連邦軍・マハ双方で使用される量産型マン・マシーン。ブロン・テクスター、ギッズ・ギースといったマンマシーンが登場するまでは、マハ側のマンマシーンはすべてこの機体であった。アフランシの操縦するガイア・ギアαが初めて撃破したのは、貨物船を奇襲したホンコン・マハのウォン・ローが操縦する機体。その後カウルーンパークにおいてガイア・ギアαを迎撃するためレイ・チャン以下3名が出撃したが、いずれも撃墜された。ジャン・ウェン・フーは機体差を凌駕してガイア・ギアαを追い詰めるものの、やはり撃破されてしまう。ヘラスにお忍びに出ていたアフランシがマハに逮捕された時には、マハ基地に潜入したジョー&クリシュナ、メッサー&レエがこの機体を強奪した。対するマハもブロン・テクスター第8中隊とともに、ガウッサ第4中隊を出撃させたが、アフランシの乗ったゾーリン・ソール1機に全滅された。ブロン・テクスターが戦線に投下されてからは単独での出撃よりも、混成部隊で出撃することが多かった。ウルによるメタトロン奇襲攻撃の際にも5機が参加している。バイエルンの最終決戦ではマハ・ゲイジスの警護にこの機体があたっていたが、ガイア・ギアαによって撃墜された。マハ以外に連邦軍もこの機体を使用しており、宇宙でスパシアス号が臨検を受けたときには、連邦軍所属の機体が6機編隊を組んでいた。またマハがヌーボ・パリにてクーデターを仕掛けた際には、ガウッサ同士の交戦となった。戦闘以外では、ホンコンのコーズウェイベイロードにおいて、レイ・チャンがクリシュナが運転する逃走車を捕獲するのに用いられている。(初出 2話)機体解説
サウンド版1巻ライナー
ガウッサは連邦軍の主力マンマシーンである。ガウッサの開発に際し、連邦軍の示した提案要求は全領域型の安価な汎用マンマシーンという困難なものであった。これに対する開発スタッフの解答は機体自体はシンプルで拡張性の高いものとし、用途に応じて必要な装備に換装するというものだった。その結果ガウッサには当初より多数のオプションが用意され、まさに全領域型汎用兵器システムとも呼べるものとなっている小説版2巻口絵
マン・マシーン”ガゥッサ”人狩り局マハのメンバーが使用しているマン・マシーン(大型の人型機械の総称)で、地球連邦軍の制式マン・マシーンでもある。球体で構成されたコックピットブロックをとりまくように動力部と装甲がレイアウトされている。
- ビームライフル・・・右腕の上腕部にマウントされている。貴金属粒子を高速で撃ち出す。
- コックピット・・・全周囲モニターとリニアシートをもつ。ハッチの前に帯状のシールド有
- エンジン・ブロック・・・胸から肩、バックパックまでが主動力部である。
- センサー・ブロック・・・もり上がった両肩に守られた頭部。ゴーグルの奥に各種モニター&センサーがある。
- 足・・・4つのカギ爪で構成された足。つま先とカカトは小惑星の表面をつかめる設定。
- 腕・・・両腕にはサンド・バレル(砂状の重金属粒子をつめこんだ弾丸。対マン・マシーン用に開発された散弾)の発射口を持つ
- シールド・・・先端に鋭い刃を持つ
全周囲視覚モニターをもつマンマシーンのコックピット。マンマシーンの全身にとりつけられたカメラアイやセンサーのとらえた映像をコンピュータ補正でモニターに投影してくれる。情報投影用のHUDも、見やすいよう工夫が凝らされている。 ガウッサ ロング ドライヴユニット
マンマシーン”ガゥッサ”の戦闘空域における航続距離をのばすために開発されたブースターユニット。フライト時にはガゥッサはユニット下部に水平にジョイントする格好になる。
ホビージャパン91年3月号「ガイア・ギア2D&3Dファイル」インスト
ガウッサ機体解説 ガウッサは連邦軍(MHA)の使用する主力マンマシーンである。運用上はかつてのGM系MSに相当する機種ではあるが、全く新しいコンセプトに基づいて開発された新世代の汎用量産機である。ガウッサの開発に際し、連邦軍の示したRFP(提案要求)は、あらゆる局面において充分な性能を発揮し、しかも安価な全領域型の汎用マンマシーンという困難なものであった。この要求に対し開発スタッフの出した解答は、マンマシーン自体は各種オプションのコアとして、シンプルで拡張性の高い設計とし、用途に応じて必要なパーツを装備するというものであった。
そのため、ガウッサには当初から多数のオプションが同時開発されており、まさに全領域型汎用兵器システムとも呼べるものになった。その結果、ガウッサの開発費は予想外に高くついたが、このシステムにより様々な用途に対し従来の専用機並みの性能を持たせることが出来、結果的には極めてコストパフォーマンスの高い機種となっている。オプションのシステム化はまた、無秩序に多種多様化した各種武装やS.F.S等のマンマシーン支援用周辺機器類を統合、合理化することで運用コストを軽減するメリットも生むことになった ガウッサ リニアシート ガウッサの操縦系には、技術的に完成され信頼性の高いリニアシート方式が採用されている。コンソールやディスプレイは合理化が徹底され、極めてシンプルな設計となった。 ガウッサ 大気圏内用ミノフスキー・ドライブユニット ガウッサに大気圏内での飛行能力を持たせるための装備。翼状のエンジンブロックとテールスタビライザーで対のシステムになっている。このタイプのユニットは人型機動兵器の飛行システムとしては航続性能、高速性の点で優れるが、動きが直線的になるのが難点。ミノフスキーフライト機能も備えているが、アルパ等の本格的ミノフスキーフライト機に比べるとその能力は数段落ちる。 ガウッサ ロングレンジ・ドライブユニット マンマシーンの航続距離は常に大きな問題であった。この点を補うため、従来は主にベースジャパー等のS.F.Sが使用されていたが、ガウッサではこれに変わるものとして大型のドライブユニットが開発当初から用意されている。 ガウッサ UM-190B.I UM-190B.Iは軍の要求に応える形でUM-190のアビオニクスを一部変更したタイプであり、外観上の変化はほとんどない。配備済みのUM-190は便宜上、UM-190Aと呼称されたが、随時UM-190B.I仕様に変更されている。ガウッサの機体塗装にはいくつかのパターンが存在するが、月軌道艦隊所属のUM-190B.Iの一部も紫にカラーリングされている。 ガウッサ UM-190B.II 汎用量産機として満足のいく性能を持つガウッサだったが、反地球連邦運動の高まりに危機感を抱いた連邦軍(MHA)はガウッサの改良強化を計画。出力及び航続性能向上を中心とする強化案の提出が要求された。これに応えるかたちで改良それたのがガウッサ UM-190B.IIである。外観上の主な変更は、ジェネレータ出力のアップとそれに伴う胸部冷却システムの強化、各駆動系の強化による脚部の換装である。その他にも機体アビオニクス全体の30%以上がなんらかの変更を受けている。またバックパックも従来の標準装備であるVOE-011から同時開発のVOE-011Rに換装し、基本装備状態での航続距離、推力共に向上している。