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◆ダーゴル大佐のお言葉:CD3巻

1.ダーゴル大佐、地球に降りる その1(13話)

ハリー「ダーゴル大佐、マハゲイジスはまもなく大気圏に突入します」
ダーゴル「すべて順調のようだな艦長」
ハリー「ハッ」
マリーサ「大佐、メタトロンの姿がないのが気になります。こちらの動きは読まれているはずですが・・・・」
ハリー「ハッハッハッ・・・ナジス大尉は心配性ですな。メタトロンは我々に恐れをなしてどこかでちぢこまっているんでしょう」
ダーゴル「艦長、油断していると痛い目に遭うぞ」
ハリー「わかっています。索敵は怠りません。マンマシーン部隊も発進体制のまま待機しています」
ダーゴル「ん・・・ナジス大尉、私もこのままメタトロンが指をくわえて見ているとは思っていない。私がこのマハゲイジスで地球に降りるという情報はわざとメタトロンに流した。アフランシ・シャアがどうでるか見たかったのでな」
大佐・・・アフランシをモルモットみたいに思っていません?
マリーサ「大佐はどうお考えですか?」
ダーゴル「私がアフランシなら絶対にマハを地球に降ろしはしない。マハが地球を制圧すれば宇宙にいるメタトロンは手も足も出せない。無謀な攻撃をしかければ地球の環境がさらに悪化するのは目に見えている。それはメタトロンの大義に反する。だからマハが地球を人質にしないうちに宇宙空間でたたく」
マリーサ「アフランシにそこまでの考えがありますか?」
ダーゴル「さぁ?それもまもなくはっきりする」
兵「左舷後方より戦艦が接近してきます。連邦軍のものではありません」
ハリー「メタトロンか・・・迎撃用意!マンマシーン部隊直ちに発進させろ。マハゲイジスは第2戦闘配備から第1戦闘配備へ移行する」
マリーサ「大佐」
ダーゴル「来たか。それでこそシャア・アズナブルを受け継ぐ男だ」
大佐の敵はそれなりの人間でなければいけないのですね

2.ダーゴル大佐、地球に降りる その2(14話)

兵「ダミーカプセル展開・・・・コース固定・・・・大気圏突入まであと20分」
ハリー「メタトロンの戦艦は1艦のみ。マザーメタトロンといいましたかな?たった1艦でマハに戦いを挑んでくるとは・・・なめられたものですなぁ大佐。」
ダーゴル「そうかな?メタトロンは攻撃してくるだけだが、こちらは大気圏突入の作業を一緒にしなければならない。条件はこちらが不利だ。」
大佐にしてはネガティブな思考ですね
ハリー「なーに。メタトロンに邪魔はさせません。マンマシーンの後続部隊の発進急がせろ!マハゲイジスが大気圏に突入するまで敵をくい止めればいい!」
マリーサ「アフランシ・シャア、マンマシーンで出てくるでしょうか?」
ダーゴル「ヘラスに潜入してくるような男だ。マザーメタトロンのブリッジに留まっているとは思えない」
ハリー「赤い彗星の再来ですと?ハッハッハッハッ・・・・」

3.ダーゴル大佐、地球に降りる その3(14話)

兵「マハゲイジス、高度120キロ・・・限界です」
ハリー「よぉし、大気圏突入する。180度回頭・・・・突入角度固定」
マリーサ「マンマシーン部隊、よく守り抜きましたね」
ダーゴル「これで終わりではない。勝負は地球へ持ち越しだな」
マリーサ「メタトロン、追ってきますか?」
ダーゴル「尻尾を巻いて逃げ帰れば我々の勝ちだ」
ハリー「ブロン・テクスター部隊、大気圏突入させろ。バリュート展開」

4.ダーゴル大佐、伝説の活動家に会う(15話)

ダーゴル「ジャック・ブルーム?その男はたしかにジャック・ブルームと名乗ったのか?」
兵「はい。所持していたパスポートの名前も同じです」
マリーサ「大佐、まさかあのジャック・ブルームでは?」
ダーゴル「その男の年は?」
兵「見た目は若く見えますが、パスポートの生年月日によると75歳です」
ダーゴル「75歳・・・・そうか、それはおもしろい。その男は今どこだ?」
兵「野営地のキャンプにおります。連れて参りますか?」
ダーゴル「いや、私が会いに行こう」
マリーサ「大佐!マハゲイジスの外に出るのは危険です」
ダーゴル「せっかく地球へ降りてきたのだ。大地を踏みしめて歩くのも悪くはない。」
そして大佐は外へ・・・
兵「大佐、このテントの中です」
ジャック「ほぅ、これは驚いた。ダーゴル大佐が自らお越しとは」
ダーゴル「ほぅ・・・私のことをご存じなのですか?」
ジャック「もちろん。今売り出し中のマハのリーダーを知らないはずがないだろ」
ダーゴル「ジャック・ブルーム・・・まさか生きていたとは・・意外でした」
ジャック「ハッハッハッ・・・自分の葬式を出した覚えはないんだが、いつのまにか死んだことになっててね。さぁ、そこに座りたまえダーゴル大佐。いつまでも突っ立っていることはないぞ」
ダーゴル「フッフッフッ・・・では遠慮なく。ミスターブルーム・・・不思議ですなぁ、貴方ほどの人が偽名を使わずに行動していたとは・・・・」
ジャック「偽名など使う必要はない。私はもう引退したんだ」
ダーゴル「ほぅ、反地球連邦活動から手を引いたというのですか?」
ジャック「そうだ」
ダーゴル「なぜです?メタトロンの活動家ジャック・ブルームといえば今や伝説上の人物だ。地球連邦軍は専任の捜査チームまで作って貴方を追ったが逮捕することはできなかった。そんな貴方が引退とは」
ジャック「そう、それだよダーゴル大佐。私は何十年も逃亡生活を続けてきた。もう血生臭い生活はうんざりなんだ。人間には潮時というものがある。振り上げた拳を下ろしたくなったのさ」
ダーゴル「ジャック・ブルームの口からそんな言葉を聞くとは思いませんでしたな」
ジャック「私のことはいい。それよりマハが地球に何の用だ?」
ダーゴル「地球逆移民計画、ご存じですな」
ジャック「地球逆移民?何だそれは」
ダーゴル「選ばれた人間が地球に降りて自然の回復に手を貸すのです。この計画は地球連邦政府の承認も受けています」
ジャック「ハッ、人間が地球の自然を回復させられるものか。放っておくのが一番だ」
ダーゴル「フッフッ・・・メタトロンらしい考え方ですな」
ジャック「要するにお前たちは地球を掃除しに来たんだな。だがそれにしては、宇宙戦艦やマンマシーンまで降ろすとはずいぶんものものしいじゃないか。戦争でも始める気か?」
ダーゴル「メタトロンが我々の作戦を阻止するため軍事行動を起こす可能性があったためです。実際に大気圏に突入する寸前にメタトロンの攻撃を受けました」
ジャック「ほぅ、奴らもまだまだ捨てたもんじゃないな。で、メタトロンは?お前さんたちを追って地球に降りてきたのか?」
ダーゴル「気になりますか?」
ジャック「いやぁ、単なる野次馬根性さ」
ダーゴル「ところで、若い女性とご一緒だったと聞きましたが、その女性はメタトロンの活動家ですか?」
ジャック「運動には関係ない。彼女は私の妻だ」
ダーゴル「妻?」
ジャック「まるで孫のようだと言いたいんだろ。だが、男女の清らかな愛の前には年の差など意味をなさない。彼女は私の5人目の妻なんだ」
ダーゴル「フッフッ・・・・ミスターブルーム。貴方の私生活に関する興味深いエピソードはいろいろ聞いていたがどうやら噂通りの人物のようだ」
ジャック「ハッハッハッ・・・私たちは新婚旅行の最中なんだ。ヌーボ・パリまで行く途中だった。なぁ大佐、彼女はメタトロンのことなんか何も知らないんだ。私が活躍していた頃、彼女はまだおしめをしていたんだからな。だから彼女に手荒な真似はするなよ」
ダーゴル「わかりました。丁重にもてなすよう部下に伝えておきましょう」
ウル「ダーゴル大佐、そんな必要はありません」
ダーゴル「ウル」
ウル「この男はとんだ食わせ物ですよ。こいつの連れてる女はアフランシ・シャアの恋人です」

5.ダーゴル大佐、ウルを見限る(16話)

マリーサ「大佐、ナジス大尉です」
ダーゴル「入れ・・・・どうした?」
マリーサ「はい、レイラ・セイバー少尉の偵察部隊がメタトロンのマンマシーンを発見しました。マルセイユの北北西150キロの地点です」
ダーゴル「撃破したのか?」
マリーサ「いいえ、攻撃中にメタトロンの援軍があり、取り逃がしたということです」
ダーゴル「援軍・・・アフランシ・シャアだな」
マリーサ「メタトロン本隊が南フランスに降りたのは確実です」
ダーゴル「こちらの思惑通りに展開しているようだ。ヌーボ・パリの連邦政府はメタトロンの動きに気を取られている。その分我々は行動しやすくなる」
マリーサ「大佐は最初からそのおつもりでメタトロンを地球に呼び込んだのですか?」
ダーゴル「そうだ。今の我々には地球に降りたメタトロンを叩くという大義名分がある。マハがどのように動こうと、連邦政府は何の疑惑も抱かない。」
さすが大佐。深慮遠謀とはこのことを指すのですね
マリーサ「ダーゴル大佐・・・マハゲイジスの地球降下は時期が早いのではないかと思っていました。そのようなお考えがあるとは・・・」
ダーゴル「問題はアフランシ・シャアの動きだ。多くの戦力をメタトロンに注ぐわけにはいかない。ウルはまだ野営地にいるな、ここに呼べ」
マリーサ「はい」
ウル「ウリアン少尉参りました」
ダーゴル「大気圏突入の際はご苦労だった。お前の活躍は聞いている」
ウル「いえ、任務であります」
ダーゴル「ヘラスで受けた傷はまだ癒えていないと聞くが驚異的な回復力だな。普通の人間ならまだベッドの上だ」
ウル「マハは今がもっとも大事な時期です。のんきにベッドで寝ている暇はありません」
ダーゴル「そうか。先程偵察部隊から連絡があり、メタトロンの居場所を確認した」
ウル「ほぉ・・・」
ダーゴル「ナジス大尉、報告書をウルに」
マリーサ「はい」
ダーゴル「地球に降りたメタトロンは我々の前に立ちふさがる脅威となる。排除しなければならない。その役目をウル、お前に与えよう。メタトロン討伐部隊の責任者に任命する。やってくれるな」
本命のクーデターに連れていくのは不安だから与える捨て役職ですな
ウル「はい!大気圏突入の際ガイア・ギアと戦い確かな感触を得ました。今度こそアフランシ・シャアを倒します」
ダーゴル「期待している」
大佐・・・心にもないことを・・・
ウル「は!では早速部隊の編成にとりかかります」
ウル退室
マリーサ「大佐、よろしいのですか?ウリアン少尉に悪い噂があります」
ダーゴル「知っている。これまでのいきさつを考慮してもウルがあのような状態になってしまったのはウル自身に精神的な脆さがあったからだ」
マリーサ「そこまでわかっていながらウルに討伐部隊を任せるのですか?」
ダーゴル「危険だというのか?」
マリーサ「はい」
ダーゴル「今のウルはアフランシ・シャアしか目に入っていない。ならばそれにふさわしい使い方をする。それだけだ」
1巻での買いかぶりが嘘のようなお言葉・・・それだけウルがダメダメだって言うことですね
マリーサ「大佐」
ダーゴル「所詮この程度の男だったと思いたくはないが、もう私から救いの手を差し伸べるようなことはなんい。後はウル自身の問題だ」
でも小説版の大佐ならそれでも手を差し伸べてウルの自尊心をじわじわといたぶっていくんでしょうね

6.ダーゴル大佐、ついに動く(18話)

エヴァリー「何なの?ジャック見て!マンマシーンが飛び出して行くわ」
ジャック「ほぅすごい数だな。この戦艦のマンマシーンをすべて出しているのか」
ダーゴル「ミスターブルーム、ご機嫌はいかがですか?」
ジャック「ダーゴル大佐、あのマンマシーンは何のつもりだ?戦争でも始める気か?」
ダーゴル「気づきませんか?ミスターブルーム。歴史が大きく変わろうとしているのです
ジャック「歴史が変わるだと?」
ダーゴル「あなたにはその現場に立ち会っていただく。伝説の活動家ジャック・ブルームにはその資格があります
ジャック「ダーゴル大佐!君はまさか・・・」
エヴァリー「ジャック、どうしたの?」
ジャック「いや・・・まさかマハがそこまで思い切ったことをやるとは・・・」
ダーゴル「なぜマハが地球に降りたのかまもなくわかります。これほどの見せ物は滅多にないでしょうな。ゆっくりとお楽しみください、ミスターブルーム。」

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